'23.7.5 対西武
8回 106球 被安打5 四球1 失点0 三振11
球速MAX 162キロ
前の登板も内容は良かったとはいえ、やっぱり勝つと格別にうれしい……!
7回が終わって黒木コーチが様子を聞きに行ったとき、即OK出して「勝ちましょう」って言ったように見えた。勝利への執念、いいね!!
8回終了時はね、世間で美談になっているところに水を差す気はないけど、吉井監督の談が有力情報かなと思っています。
球数の割りに変化球が多かったから、いつもより疲労は増していただろう、あまり反応は良くなかった、とのことだったけど、行きたいのは山々だけど、逆転されたら意味がないし……というところだったんじゃないかな?僅かな点差だったしね。
9回を投げた益田投手が朗希にウイニングボールを渡したとき、申し訳なさそうだった朗希へ労いに背中に手を回してくれたように見えた。ますださんーーー!
朗希は球速的に、セットアッパーとか抑えの投手が6回とか7回を投げ続けているイメージだから、これでスタミナがどうこうとは言わせない。じゅうぶん過ぎると思ってる。
でも角中選手のニヤニヤは良かった。ニヤニヤって表現がここまでピタッと来るのも早々ないわ。初芝さんの見方もうれしかったし、何が正解かなんてこの際どうでもいい。
初芝さんが解説のとき勝率いい気がするのは気のせい?後ろ向きなことあまり言わないのが心地いい。益田投手には若干辛めに感じたけど笑
角中さん、ヒーローインタビューで、まだまだっしょ、って言ってくれたのも良かった。27個くらい三振取らなあかんと思うし、だって!横で聞いてたね、朗希。
前回だっけ、ぐっちさんと角中さんと朗希でお立ち台上がったときにも、若手とは思っていない、中心選手になってもらわないと、みたいな言葉もあたたかかった。
やっぱりベテランの安心感って半端ないや。益田さんも年季が入った投球で好きなんだ。駆け引きがすごい。
最近はもう、2点差あって1点入れられたり、ノーアウト満塁とかになってもビクともしなくなってきました。いやビクともは言い過ぎだけど、だいぶ慣れてきた、かも?
なんだかんだ抑えてくれるもんねい。
イニングも今季最長を更新してくれてうれしい。三振を終盤までコンスタントに取れてたのもうれしい。着実に昨季の自分を超えているのを見られてうれしい。
あと今日、都志也さんとすごくいい感じに見えた。ブロッキングとか技術面じゃなくて、前の試合はワイルドピッチのあとに申し訳なさから目を合わせなかったように見えたけど、今日は盗塁を許したときも朗希の目を真っすぐ見て謝れていたように見えた。
これだけやってきたぞ!って都志也さんの気持ちの表れに感じた。
何回だったかな、2ストライクのあとバッターが振ったかも、ってときに落ちたボールを都志也さんがバッターにタッチにいったあとも、結局ボール判定だったけど、朗希の表情が緩んだように見えた。久々に見た気がしたマウンド上での表情だった。
ワイルドピッチも盗塁もキャッチャーだけのせいとは思ってないけど、ちゃんと正面から向き合えるだけですごくいいと思う。
試合前にテニスラケットで打たれたボールをブロッキングする練習を、都志也さんと柿沼さんがしたって記事があったけど、朗希がそれを知っていたにしろ知らなかったにしろ、何かが伝わっていた感じがした。
バッテリー、都志也さんのままで大丈夫かな……なんて前回は思ったけど、次も期待できる。というかさせていただきます!
1回のノーアウト2・3塁のあとの三者連続三振。圧巻ってこのこと。
1打席目にヒットを打たれたふたりに対した8回の抑えもめっちゃ気持ちよかった。
狙われていた真っすぐで三振!しかもサインに首振ってなかった!?
源田さんのときは内角か外角かで、サインも真っすぐに見えたけど、外崎さんへはどうだったんだろう?映ってなかったんよねい。
都志也さん、ちょっと弱気なサインが目立つこともあるけど、もっと朗希の真っすぐを信じてあげて。よろこぶよー。
吉井監督は、今日みたいな配球はもっと年を取ってからでいい、と仰ってましたが、この言葉もあたたかいねい。
だけど朗希って、インタビューとかの謙虚さにはない心の熱さというか、負けん気があるんじゃないかなって今日の試合見て思った。1点もやりたくない。その気持ちが出てた。
先発ピッチャーだもんね。そのくらいじゃなきゃね。
なので配球は置いておくとして、今日みたいな球速帯で抑えられるのもいいなと思った。平均球速160キロ超で6回や7回で終える、っていうのも、相手によってはアリだと思うけど、やっぱりね、勝手なファン心理として、1回でも多く投げて欲しいって思っちゃうから。
すごいなあって思う。こんなに次回登板が楽しみなピッチャーも、1球でも多く見たいって思うピッチャーも、過去いなかった。
神様からのプレゼントのような投球フォーク、と表した記事が過去にあったけど、大げさじゃない。
あと前回の経験を生かして水分補給のボトルがデカくなってて笑った。朗希って名前貼り付けてあったり、可愛い過ぎるぞ。
1回 19球
①158→ヒット
②157→バント・ヒット、ノーアウト1・3塁
③140見s、160見s、141wp1塁ランナー2塁へ、145b、141→空K
④143空s、160見s、145b、146b、141→空K
⑤143空s、142空s、160f、145b、162b、160b、143→空K
2回 9球
⑥137見s、138見s、143→空K
⑦157b、154→遊ゴロ
⑧?→ヒット
⑨158空s、159f、160→空K
3回 10球
①137b、137見s、140b、138b、138見s、145f、144→空K
②158見s、142→投ゴロ
③159→1ゴロ
4回 19球
④137f、144b、143空s、162b、146→3ゴロ
⑤142見s、159空s、161b、161f、145b、146f、162→空K
⑥143b、144空s、161→ヒット
⑦142b、146空s、146空s、143→邪飛
5回 6球
⑧140空s、142空s、146→2ゴロ
⑨159→1ゴロ
①145b、143→2フライ
6回 18球
②143空s、142→2ゴロ
③143空s、144空s、147b、144f、144b、160b、146→空K
④161b、158b、158b、159f、161空s、162→四球…キャッチャー、マウンドへ
⑤141見s、144空s、146→1ゴロ
7回 11球
⑥137b、140見s、142→3ゴロ、安田さんファインプレー!
⑦141→ヒット、安田さん惜しいプレー笑
⑧141b、159見s、160b、141b盗塁、157空s、159→空K
⑨144→2ゴロ
8回 14球
①141見s、145b、142見s、161b、143b、159→空K
②143見s、157見s、161→見K
③158f、160b、144空s、145b、145→3ゴロ
ロッテ2-1西武
2:28:32、2:29:19、2:29:36、2:30:48、2:31:52、2:32:23、2:33:42、2:35:11、2:37:29、2:37:57、2:38:54、2:40:07
”神様のプレゼント”のような投球フォーム
ロッテの3年目、佐々木朗希投手の快進撃が止まらない。今季は自己最速に並ぶ164キロを連発し、4月10日のオリックス戦ではプロ野球新記録の13者連続奪三振、さらに史上16人目、28年ぶりの完全試合まで達成した。
野球日本代表「侍ジャパン」で投手コーチを務める吉井理人氏は、来春に予定されるWBCの日本代表にも、「そりゃ、呼びたいですよ」と招集を熱望する。プロ入りから日本代表レベルに至るまで、わずか2年あまり。吉井投手コーチの目に映った20歳右腕の成長過程を明かしてくれた。
成長を感じていたとはいえ、ここまでとは……。完全試合をはじめとして、日本プロ野球の記録をいくつも塗り替えるほどの快進撃は、吉井氏にも驚きでしかなかった。
「(完全試合は)いつかやるとは思っていたけど、3年目の春だとは全く思っていなかった。成長のスピードが速いということでしょうね。去年を見ていても、投げるたびに良くなっていった感じがありますが、ここまで来るのかと。3年目は中6日で、100球くらいなら(ローテーションを)回れるかなと思ってました」
吉井氏は2年目の春、ロッテの投手コーチとして佐々木朗希と出会った。まず感じたのは体力不足。「3球以上、投げられるかな?」と思うほどだったという。
それが「今は100球を超えても160キロを投げるでしょう。3年でここまで強くなるとは思ってなかった」
超速の進化には、いくつもの節目があった。
プロ1年目は、2軍でも全く実戦登板を行わないという異例の育成法がとられた。ただ吉井氏は「結果的にそうなっただけで、本当は投げさせたかったんです」と、決して狙い通りではなかったと振り返る。1年目の5月、試合で投げられるところまで仕上がったと思わせる瞬間があったという。
ただ当時は、新型コロナウイルスが猛威を奮い始め、試合どころか練習まで制限される世の中だった。練習再開時に投球練習をしてみると、大きく後退していた。そこで下した”投げさせない”という決断は「自分の中では簡単でしたけど、監督がよく我慢してくれたと思います」。
チーム、球団の「大きく育てる」という意思統一がなければ不可能だった。
佐々木朗希の身体的な特徴は長い手足だ。これを思うように動かせる感覚と、投球フォームは天性のものだった。広く、大きい肩の可動域が、160キロを超える剛速球を生む。不思議なのは、その大きな動きと制球力を両立させていることだ。
「指先をはじめとした感覚が優れているんでしょうね。こんなに体幹が弱いのに、あれだけ足を上げてよく安定させているなと思うこともあります。これでもっと体が強くなればさらに良くなりますよ」
さらに上を目指した強化メニューは「本人任せ」なのだという。取り組んでいるのは自重や、軽めの重りを使ったトレーニングだ。吉井氏は「これは制球がいい要因でもあるんですけど、関節の位置とかには本当に敏感ですね。重いウエートトレーニングをして、変化がありすぎると修正できないと思っているのかもしれない」。
繊細な感覚を大切にしながら、強化を図っている。
それでも、160キロを超えるボールを次々に、制球良く決めていく姿は驚きでしかない。球速と制球は本来、トレードオフの関係にある筈だ。思い切り力を込めて投げればボールは暴れ、狙ったところに投げることを重視すれば球速は抑えられてしまう。両立を可能にしているのは繊細な感覚があってこそ。さらに上の世界への可能性も秘める。
「もしかしたら、今でも『6~7割の力で投げているのかな』と思うことがありますよ。100の力を出せていないのか、出してないのかはわかりませんが……。だって、クイックで投げても160キロが出るわけです。そこで足を上げたらもっと出るはずなので、たぶんセーブしているはずですよ」
ダルビッシュ有投手、大谷翔平投手、佐々木朗希を含めた3人の共通点をあえて挙げるとすれば「みんな好奇心、向上心が強いところかな」と笑う。
「自分のやり方で上手くなりたいと思っている。コーチの言うことも聞いてはくれるんですけど、自分で『そうだな』と思ったことしか取り入れないとか。上手いと思いますし、それでいいんです」
そして、投球や体形は三者三様だ。比較的手が短いダルビッシュは、最初から上手く使えていた。大谷は手足の長さを、ようやく投球で上手く使えるようになっているという。制球力の向上がその証拠だ。
そして佐々木朗希は、入団当時から手足を思うように扱えていた。長身投手が大成するための準備を、高校までに整えていたと言える。”神様のプレゼント”のような投球フォームだった。
「だから、フォームを変えちゃダメだと思いました。でも、2年目の春のキャンプで、本人が変えてきたことがあって……。説得して、戻してもらいましたよ。『プロで1球投げるまでは、今のままでいこうや』って。なかなか頑固なので、いろんな人に話してもらったりして時間はかかりましたが」
実は、昨季の1年間はフォームを元に戻すための「修正期間」だったというのだ。それでも後半戦に1軍昇格して3勝2敗、防御率も2.27という好成績を残し、投球イニングを上回る68個の三振も奪った。そして「今、1年目の仕上がったときにやっと戻ってきたかなという感じなんです。やっと自分本来の感覚があるんじゃないかな」とも。
来春に開催予定のWBCで投手陣を預かる吉井氏は、佐々木朗希の代表入りについて「そりゃ、呼びたいですよ。日本のエースになる可能性もある」と即答するほど惚れ込んでいる。
100%を出せる体の力が備わったとき、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。吉井氏も「まだまだ良くなる、としか言いようがないな」と、完成形を楽しみにしている。