怪物クン

ロッテ・佐々木朗希投手のファンブログです

5月5日 対ホークス戦関連

 

吉井監督・朗希、試合後

佐々木朗希投手が5回無安打無失点、12奪三振でマウンドを降りた。試合後、吉井監督は右手中指のマメの影響で降板したことを明かした。

 

試合開始時に最大17メートルの強風が吹き荒れる中、変化球が面白いように曲がった。

初回1死から二回2死まで4者連続三振。三回は振り逃げも含め3三振を奪うと、四回は3者連続三振の圧巻投球。四回終了時で早くも大台に乗せた。

五回にも2三振を奪い、12Kで今季最多を更新。このまま快投を続けるかと思われた六回表、交代がアナウンスされるとスタンドはざわついた。

 

吉井監督は「ちょっと指にマメができてしまったので、去年と同じようなところにできたので。去年無理して1カ月くらい休んだらしいので、早めに切り上げました」と大事を取っての措置と説明。

佐々木朗希から申告があったそうで、「見て、これはやめたほうがいいなと思ったので。朗希ももう投げたくなさそうだったです」と語った。今後については未定で、「3日くらいは様子見て決めたいなというふうに思ってます」。

佐々木は「去年と同じことにならないように早めに切り上げることになりました。大丈夫です」とコメントした。

 

黒木投手コーチ

マウンドでは表情を引き締める右腕もまだ21歳だ。黒木投手コーチは、「チームメートと一緒になってわちゃわちゃやってる。同期や先輩をいじったり、人の心をくすぐるところがある」。

子どものように無邪気な一面でチームを和ませている。

 

 

5回89球での降板は残念だが、ロッテ・佐々木朗希は強風の中で見事な投球だった。風の影響であれだけフォークに落差があると打者は対応ができない。そのフォークに加え、さらに投球の肝になっていたのがスライダーだ。

 

ソフトバンクは1~5番が左打者。初回に26球を要した佐々木だが、スライダーは1球も投げなかった。強い風で変化量が把握できず、曲がりすぎた場合に左打者には死球になってしまうケースなどを考慮した。2回以降は「解禁」。右打者に投げることで「どのくらい曲がるか」を確認し、同時に左打者にも使うようになった。4回の柳田への2球目など膝元への鋭い変化で空振りを奪った。

 

フォークと同じ140キロ台。球速は変わらないが「落ちる」と「曲がる」では打者の目線から見て全然違う。真っ直ぐかフォーク、で待っている打者には非常に邪魔になる。

WBCダルビッシュから伝授された球種で投球にアクセントをつけられるのが今季の佐々木朗希。どんどん手を付けられない存在になっている。

 

ひとりも走者を出さない完全投球が続いていようと、決められた球数に達したら降板――。

徹底した球数制限のもと起用されている佐々木朗希の育成プランが明らかになった。

WBCに出場したこともあり、今季の初戦は開幕6試合目、4月6日の対日本ハム戦だった。

「初戦ということもあってその日の球数は80球に抑えましたけど、当初の予定では4月は90球、そこから15球ずつ増やして5月は105球、6月以降は120球、多少の増減はあるでしょうが、今季はこの球数をめどに投げさせていく方針と聞いています」とはロッテOBだ。

 

佐々木は160キロ超の速球が武器だが、コントロールもいい。120球がめどの6月以降は完投も期待できそうだが、佐々木には球数に加えてイニング制限もある。昨年は129回3分の1に登板したが、今年は150回が目安だという。

「メジャーには25歳までは登板回数を通算600回に抑えるというデータがあるといいます。投手を故障から守るためですが、今年から150回ずつ投げれば、23歳になる来年で500回、24歳になる再来年には600回を超えてしまう。

それでも極力、佐々木の肩肘への負担を抑えたいという首脳陣の配慮ですよ。トレーニングでだいぶ体が強くなってきたとはいえ、彼は体力も筋力もまだまだですから」(前出のOB)

 

登板日は原則、毎週金曜。中6日だが、来週と3週間後は金曜に試合がないため、来週から一時的に土曜に投げる可能性があるという。

3連戦の初戦に投げるメリットは大きい。同一カード3連敗を阻止する可能性が高いし、佐々木が投げるんじゃ勝てる可能性は低いとエースクラスが登板を避けるようになるかもしれないからだ。

 

さて、その佐々木は5日、本拠地のソフトバンク戦に先発。秒速14メートルの強風が吹き荒れる中、5回89球を投げて無安打無失点1四球、今季最多の12奪三振だった。防御率は0.84となり、パ・リーグのトップを独走している。